- 本殿・拝殿
【国指定重要文化財】
- 醍醐天皇の延喜21年(921)、大宰少弐藤原真材朝臣が神のお告げにより神殿を造営し、長徳元年(995)、大宰大弐藤原有国が回廊を造営したと伝えられています。しかしその後、元寇の戦火、兵乱などにより幾度かの興廃がありました。現存する本殿、拝殿は天文15年(1546)大宰大弐大内義隆が建立したものです。
本殿は総建坪46坪に及ぶ優秀な建物で、九間社流造(きゅうけんしゃながれづくり)、漆塗、屋根は檜皮葺(ひわだぶき)、左右には車寄せがあります。拝殿は切妻造、檜皮葺で、梁組が2重になっている素木のままの端正な建物です。
- 楼 門
【国指定重要文化財】
- 文禄3年(1594)筑前領主小早川隆景が建立、三間一戸入母屋造(さんけんいっこいりもやづくり)、檜皮葺(ひわだぶき)、建坪はわずか12坪であるが、三手先組(みてさきぐみ)といわれる枡組によって支えられた、83坪余りの雄大な屋根を有した豪壮な建物です。「敵国降伏」の扁額(へんがく)を掲げていることから伏敵門とも呼ばれています。
扉の太閤桐の紋様彫刻は江戸時代の名匠左甚五郎の作と伝わります。
- 一之鳥居
【国指定重要文化財】
- 本宮の鳥居は、御本殿近くより数えて一之鳥居、二之鳥居と呼ばれます。一之鳥居は慶長14年(1609)、藩主黒田長政が建立したとその銘にあります。この鳥居の柱は三段に切れ、下肥りに台石に続いています。笠木島木(かさぎしまぎ)は1つの石材で造られ、先端が反り上がり、貫と笠木の長さが同じ異色の鳥居であり、「筥崎鳥居」と呼ばれています。
- 千利休奉納の石燈籠
【国指定重要文化財】
- 天正15年(1587)太閤秀吉が九州平定後、本宮に滞陣して博多町割りなどを行いました。その時秀吉が催した箱崎茶会に随行した千利休による奉納と伝わります。南北朝時代、観応元年(1350)の銘があります。
※拝観は放生会、さつき大祭期間中のみとなっております。
- 亀山上皇尊像奉安殿
【福岡県指定重要文化財】
- 現在、博多区の東公園内に亀山上皇の銅像が建立されています。この銅像は鎌倉時代中期の元寇(蒙古襲来)に際し、「我が身を以て国難にかわらん」と敵国降伏の祈願をし、博多の街の安寧を祈願された亀山上皇を顕彰し、明治37年(1904)完成しました。 この銅像の原型となる木彫像を製作したのが福岡県出身の彫刻家・山崎朝雲で、その大きさは約6メートルあります。 ぜひ多くの方々にこの亀山上皇の御尊像(木彫像)をご覧頂き、博多と元寇の歴史を感じて頂ければと思います。
※拝観時間は毎日9:00~16:00(都合により変更となる場合があります。)となります。
- 蒙古軍船の碇石
【福岡県指定重要文化財】
- モンゴル軍の船の碇として使用されたと伝わる石が、境内に残されています。長さ2メートルを超える大きな石で、推定重量は250キロ。昭和15年に、博多港中央埠頭の北東で発見されました。この石を含めた9点が「蒙古碇石」として、福岡県の文化財に指定されています。
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(時間:8:30~17:30)
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